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夕暮れの中、テスラに乗る。 [車]

薄曇りの夕暮れの中、テスラに乗る(ただし助手席のインプレッション)。青山通りのテスラの小さな、小さな、showroom。本体が一台だけ置いてある。
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テスラはアメリカの電気自動車会社である。現在、日本で販売されているのはロードスター2.5とロードスタースポーツ2.5だ。会社名のテスラは物理学者のNikola Tesla ニコラ・テスラの名にちなんでいる。セルビア人。日本ではほとんどなじみが無い名前だが、エジソンと並ぶ発明家である。

2006年の映画プレステージ(小説原題:奇術師)ではデビッド・ボーイがテスラの役で出演している。クリストファー・ノーラン監督クリスチャン・ベールとヒュー・ジャックマンが出ている、僕の好きな映画の内の1本です。交流電流、ラジオやラジコン(無線トランスミッター)、蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、また無線送電システム(世界システム)を提唱した事で有名です。

なじみが無いとはいっても関係はある。皆さんピップ・エレキバンを知っているでしょう?9000ガウスの磁束密度!を謳っていたけれど、1993年に施行された新計量法において、磁束密度の単位にはテスラを使用することが定められ、それまで使われていたガウスは、約4年の移行期間を経て1997年10月1日以降、商取引等での使用が禁止されたためコマーシャルから消えているでしょう?9000ガウスが0.9テスラではなんか効かないんじゃないって思うもんね。
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スポーツカーを自社の最初の製品にするなんて、かっこいいな、なんだかHONDAの最初の自動車がDOHCのエンジンを積んでいた(だけど軽トラックだったが)頃の嬉しさを思い出す。チャージしているテスラ・ロードスター。コンセント(と呼んで良いんでしょうか?)の周囲の青は車両とチャージャーが通信している証、充電に入ると黄色の点滅になる。1時間で100km走行できる。満充電で394kmほぼ400kmを走る事が出来る(カタログ表記)これは家庭用100Vでチャージできる。option 204,750円で深夜電力200V/70Aまで充電出来る装置がつけられる、これは日本の他社EVの家庭用充電装置に比べると有利かもしれない(チェックしていませんが)。
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テスラは車体をロータスに生産委託しているので、“あっロータス・エリーゼ”と思うほどそっくりだ。子細に眺めれば、かなりやはり違う、特にインテリアが。ちょうど説明役をしていた坂藤 良志友さんの了承を得てドライバーズシートに座った状態で床に手を伸ばして貰った。以前にやはり近くのロータスのショールームで同じ事をセールスマン氏(名刺をもらってなかったもので、お名前が書けません-スミマセン)にお願いした。右のロータスはエリーゼではなくてヨーロッパだが最低地上高やサイドシルのえぐり度合いの比較してみてください。ロータスが一段とバスタブに沈み込んだ格好になる。もちろん乗り込み時のテクニックも一段と必要だ。テスラはサイドシルの幅もロータスほどではなく、両車を比較すればテスラの方が乗り込みやすいが、一般の車から見れば両者ともに同じように乗り込みにくい。
訂正----シートの着座位置に関して気になったので翌日もう一回ロータスエリーゼに着座して高さを確かめてみた。なんだか同じような気がする。2台並べて乗り比べないと解らないなあと思う。従って訂正しました。
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リアのmotor-room周辺、右がロータス・エリーゼ 左がテスラ・ロードスター。バッテリーが満載されている、下にmotorがあるそうだ。かなり高い位置にバッテリーがあるのに驚く。重心が高くなるんじゃないだろうか?冷却パイプがバッテリーに入っているのにも吃驚。聞けば、水冷でバッテリーやモーターの管理をしているのだという。frontカウルを上げた時に内部の横幅いっぱいにラジュエターがあったが、聞いて納得した。エンジンが無いのに何を冷やしているんだろうと思ったもので。初代MR2(TOYOTA)のトランクルームがエンジン熱で暑くなって、生ものとか熱に弱いものは運べないなと感じた事を思い出したが、この車はその心配はなさそうだ。
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実はこのショールームの開店時にも立ち寄った事がある。その時も盛況だった。特に女性客が多いと感じた。僕の感じではスポーツカーは女性客に人気が無い。ところがテスラは、その認識を裏切って女性客に人気らしい。試乗時も僕の次の試乗者は若い女性だった。
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霞がかった夕暮れの中で試乗してみると(あくまでも助手席でのインプレッションですが)静かということに尽きる。加速は油断したポルシェを抜き去る事が出来ると雑誌には書いてあった。(詳しくは専門誌のレポートを見てください。)あいにく充電の関係でFull加速は出来なかったとドラーバー氏は言うが、それでも、シートバックに体が置いて行かれる感覚を味わう事が出来る。バッテリーがちょうど後車軸の真上にあるので加重がかかりやすくなるのだろう。満充電時のFull加速を是非試して見たいものだ。

バッテリーの重さのせいで乗り心地は堅いが、快適だ、堅くて重いシャシに対してタイヤがよく動いているんだろうね。フォルムから想像されるヒラリ、ヒラリ感は無い。本当にしっとりとした堅い乗り心地だ。個人的には以前、乗った友人のBMW-Z4より快適に感じた。また自車からのengine音が無いので余裕を持って周囲からの音を聞き取れる。ギアチェンジが無い事も、とても不思議な感覚を覚える。一言で言えばシンプルな乗り味とでも言うか。タイムラグのないダイレクトな加速感がある。シフトダウンして、加速、ではなく即。加速。

僕は、スポーツカーというものは早いだけじゃあつまらないと思っている。クルージングしている時にも楽しみを与えてくれる事も必要だと思う。いつも血眼になって走っているわけではないでしょう。いつもの街角を何の気なしに回っても気持ちよくて満足感を与えてくれる、そのたぐいの車。テスラ・ロードスターがそうであるかどうか、つきあってみないと解らないが好印象を持った事は確かだ。

ただし、standardでも1300万円近くの車ですよ。最初に買える人がうらやましい。その財力じゃなくて、その金額ならポルシェが買えるし、素のエリーゼのなら2台は買えそうなのに、あえてテスラを選んだ人が。従来の熟成された、評価の定まった車よりも、評価の定まらない先進的なものにお金を払おうと決心した人達が。

BMWもMacintoshも1980年代には、来年にはつぶれると言われ続けてきた会社だ。でもそれを選んだ人達がいた。その少数の人達が買い続けたおかげで現在の両社はある。もちろん両社が良い製品を数々の失敗をしながらも出し続ける努力をしたからだが。 がんばれテスラ。
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